海外研修で学んでほしいこと

明日からいよいよ海外研修に出発ですね。ほとんどの人が海外は初めてなので、家族も、そして自分自身も不安に思っていることでしょう。海外研修では 海外から見た日本、そして日本と海外の違いというのを見たり聞いたりして、考えてほしいと思います。視点が大きく変わって、この海外研修が皆さんにとって 大きな転換期になるかもしれません。
 

皆さんが研修を行うオーストラリアは、動物保護については世界の最先端です。RSPCAという動物の シェルター見学が予定されていますが、ここは特にしっかり学んでほしい所です。“もし自分がシェルターを経営するなら”という視点で見学すると良いと思い ます。そうすると、質問の内容も変わってくるんですね。スタッフは何人必要なのか、人件費はどうやって払っているのか、ほかに光熱費などはいくらなのかな ど経営的な疑問が湧いてくるのではないでしょうか? シェルター経営にはお金もかかりますし、運営もとても難しいものがありますが、いずれ私もやってみた いという気持ちがあります。

また、日本人とオーストラリア人の同世代を比べると、日本人のほうが幼く感じられます。見かけだけの問題でな く、行動や発言についてもそうです。20歳位でもオーストラリア人のほうがとてもしっかりしていますし、他人に依存しない。独立心が非常に強いのです。日 本の20歳位だとまだ子どもの延長のようですよね。一人前の人間として独立していないから、子ども扱いされてしまうのだと思います。アルファベットの名刺 を作って持って行くなど、現地の人とコミュニケーションを取って積極的に学んでください。おとなしく受け身でいてはダメ、今までにない自分を出してほしい と思います。

独立心においては劣るに日本人ですが、思いやりの気持ちは日本人に軍配が上がります。思いやりがあるから、日本人は団体行動が 非常に上手です。これは日本人の美点でもあります。団体で統率の取れた行動というのは、とても難しい。今回、皆さんはクラス全体で行動しますが、団体で動 くということをしっかり認識してください。皆さんの行動は常に周りから見られています。日本の九州、熊本の代表であるという自覚を持って振舞うことが必要 です。さらに積極的に働きかけを行い自分を売り込めば、自身のネットワークを広げることもできます。色々な感動やものごとを自分のものとして取り込み、刺 激を受けて来て下さい。短いですが、海外研修の間は思いっきり弾けて楽しんで欲しいと思います。みなさんが一つ、成長して帰ってくることを楽しみにしてい ます。