夢また夢

「あなたの夢は何ですか?」こう聞かれた経験は、1度や2度じゃないと思います。「ケーキ屋さんになりたい」また「警察官になりたい」などと、子どもの頃は、瞬時に答えることができたはずです。
さて私たち大人はと言いますと、「夢と現実は違う」を言い訳に、その答えから遠ざかってしまっているのが現実です。そして、いつしか夢を抱くこともなくなり、そればかりか夢を語る人を斜め目線でみてしまったり・・。では皆さん、夢っていったい何だと思いますか?

 私たち人間には、潜在意識という意識(無意識ともいう)が備わっていますが、潜在意識は夢と現実の区別をしません。その人が考えたことがすなわち、潜在 意識にとっては「現実」なのです。夢や希望を繰り返し願い、自身の思考回路にインプットすることで、潜在意識は勝手にそうなるように仕向けるのです・・ 「現実なのだ」と思い込んで。その結果、夢は叶うのです。ただし、いつも思い描いていないといけません。なぜなら潜在意識は、その時の思いを常に優先する があまり、繰り返し伝わってこない思いの方は、すぐに忘れてしまうからです。
「こうしたい・ああしたい」という夢を、常に自身に向かって思い続けること。それもより具体的な方がいい。例えば、紙に書いたり、人に話したり・・そうす ることで、より強力な伝達力となっていき、情報を察知した潜在意識は、バーチャルからリアルな現実へと転換するべく導いてくれるのです。すごいものでしょ う!これが医学的にも証明された、人間のもつ潜在能力なのです。

 しかしながら、こんなすばらしい能力を、間違った方向に向けてしまう場合もあります。これは図らずも秋葉原の事件によって証明されてしまいましたが、 バーチャルな世界でのみ君臨していたはずの狂気じみた思いが、繰り返し願い・思い続けてしまったがために、いつの間にか現実と同化してしまい、犯罪史上ま れに見る凶悪犯を創り出してしまった。別の意味で、この能力の威力を垣間見た思いです。

 幼い頃、流れ星に願いを込めた経験はおありでしょう。「流れ星が消える前に願いを7回唱えると夢が叶うよ」そう教えられて、その一瞬に願いを託したもの です。そんな奇跡の一瞬を逃さないためには、いつも心にその願いを刻み込んでおく必要があります。そのためには、「あなたの夢は何ですか?」の問いかけに 対し、いつも心にその答えを持っておかないといけないのです。

 夢を描いて入学し、夢を叶えるために知識や技術を学んでいる皆さんは、「なりたい自分」を思い描き続けていますか?寝ても覚めても思い続け、現実と夢が わからなくなるくらいの環境に身を置いていて下さい。これを実行した瞬間から、現実が変わり始めます。ミラクルだと思いますか?いいえ、これは私たちが等 しく与えれた、真の能力(チカラ)なのです。