3年次科目
3年次は動物看護学科のみの講義になります。国家資格である「愛玩動物看護師」資格取得のために更なる実習(インターンシップ)を通して、現場で即戦力として働ける愛玩動物看護師を目指す1年間。
動物看護学科として、国家資格の「愛玩動物看護師」取得に向けて総仕上げの年です。
2年間の授業で学んだ技術・知識を基に、主に実習でそれらに磨きをかけ、現場で即戦力で働ける「愛玩動物看護師」としての技術の修得と向上をめざします。また、愛玩動物看護師として就職活動を行ったりする動物看護学科総仕上げの1年です。
授業概要
専門性を高めるための豊富な現場実習
国家資格「愛玩動物看護師」の資格取得を目指し、質の高い動物医療を提供できる新たな戦力として、社会に貢献できる人材の育成を目指して実践的な授業を行います。ここで習得する高度な技術・技能が将来の夢をかなえる武器になります。現場での実習が重きを置かれる3年次カリキュラムですが、動物病院が併設されている九動では豊富な実習体験ができます。現場実習は、九動がもっとも重要視している分野であり、得意分野でもあります。最先端の動物医療が体験できるようになっています。
※国家試験の受験資格は、法律で定められた愛玩動物看護師養成所にて3年以上の動物看護教育を受ける必要があります。
3年次カリキュラム
動物繁殖学
繁殖に関わる形態機能学を学び、妊娠・分娩と新生子管理、遺伝学の基礎知識を習得する。
到達目標
1 生殖器の形態と機能
2 性周期と交配
3 妊娠と分娩
4 新生子管理
5 遺伝学概要
比較動物学
飼育動物や野生動物の概要を理解するとともに、産業動物の歴史や品種、飼養管理法、実験動物の品種や飼育管理法、動物実験との関わり、日本の野生動物の種類と保全、動物園などの展示動物について学ぶ。
到達目標
1 動物の種類及び特性
2 産業動物
3 実験動物
4 野生動物
5 展示動物
動物薬理学
代表的な薬物の体内動態と作用機序、臨床応用及び副作用について学び、動物の疾病の診断や治療にどのように用いられるかを理解する。
到達目標
1 動物薬理学の基礎
2 愛玩動物看護師による薬物の取り扱い
3 神経系に作用する薬物
4 呼吸器系に作用する薬物
5 循環器・泌尿器に作用する薬物
6 消化器系に作用する薬物
7 オータコイド、代謝・内分泌系の薬物
8 血液・免疫系に作用する薬物
9 化学療法薬
適正飼養指導論
愛玩動物の効用や飼育目標等を理解した上で、適正飼養の推進活動、災害時の危機管理のあり方、動物愛護管理行政の仕組みについて理解する。
到達目標
1 愛玩動物の飼育
2 適正飼養の推進
3 災害危機管理と支援
4 動物愛護管理行政
動物外科看護学実習
手術準備や術中・術後管理、麻酔準備や麻酔監視、手術補助、救急救命など、動物外科看護学で学んだ知識の実践力を修得する。
到達目標
1 術前準備
2 術中補助
3 術後管理
4 救急救命
動物臨床看護学実習
動物看護過程や疾患別の看護など、動物臨床看護学で学んだ知識の実践力を修得する。
到達目標
1 動物看護過程の実践(事例演習)
2 入院及び栄養管理
動物看護総合実習
実際の動物診療施設で診療業務に参加し、これまでに学んだ学習内容を統合する。診療施設の概要や機能、獣医師との連携、飼い主とのコミュニケーション、愛玩動物看護師としての役割や責任について理解し、実務能力を修得する。
到達目標
1 動物看護業務の理解
2 動物看護業務の体験
3 動物看護業務の実践