2年次科目

基礎力に磨きをかけ、専門分野で活躍するために実習(インターンシップ)を通して、実践的な技術を習得する1年間。

揺るぎない気持ちで、専門分野を突き進む、プロに向かっての総仕上げの年です。

2年次の授業は、より専門的になり、動物業界で働く第一線の講師が指導する実習が増え、技術の習得と向上をめざします。また、実際の動物業界での仕事を体験するインターンシップを通して、これまで学んだ事を実践に活かしたり、就職活動を行ったりする総仕上げの1年です。

授業概要

専門性を高め、将来の武器を修得

しっかり基礎を学んだ上で、いよいよプロになるために、専門分野に分かれて実践的な授業を行います。ここで習得する高度な技術・技能が将来の夢をかなえる武器になります。

○実習が中心で、実践と実務経験を積む事ができる授業

全国でも稀な動物病院と一体化した専門学校でしか身につけることが出来ない、実習を中心とした実践と実務経験を積む授業が展開されます。ここで習得する高度な技術・技能が将来の夢を叶える武器になります。治療や手術まで出来る設備が整った学校での実習を行うだけでなく、動物病院での実習やインターンシップを経験する事で、実務に合わせ学んでいきます。また、訓練学実習やペットショップなどの実際の現場に合わせた様々な学習も行います。トリミングの実習では、実習と合わせプロのトリマーとして必要なペットオーナーとのコミュニケーション方法や心構えも学びます。学生1人につき1頭を担当し、シャンプーから仕上げまでお客様に喜んでいただける現場の技術を習得できます。実際に業界で活躍されている経験豊かな講師陣と共に、人間と動物との共生を目指し社会に羽ばたく準備を整えます。

  

2年次カリキュラム

動物形態機能学

動物の生命維持の仕組みがどのようになっているのかを解剖学、生理学、生化学、免疫学の面から学び、生命体としての動物を理解する。また、病的状態の動物について学びの基盤を確立することを目標とする。

動物栄養学

6大栄養素の種類、構造、生理作用を理解し、犬猫の栄養特性、ライフステージを学び、その栄養管理について理解する。健常状態、ライフステージ別、疾病時のエネルギー要求量を理解し、その算定式を修得する。ペットフードの種類、原料、製造方法、保存方法等及び、法令概要をも理解する。栄養補助・管理が必要な主要疾患の病態を理解し、栄養管理技術の理論を修得する。

動物看護関連法規

動物看護師は、獣医療の高度化・多様化とこれらに対する社会的ニーズの高まりに的確に対応する動物看護師を提供することが求められている。そのために動物看護師は、動物看護のあらゆる場において主体的に考え適切な動物看護を提供する能力を備えている必要がある。このような動物看護の専門職としての社会的責務を自覚するとともに動物看護師としての職業意識や価値観の形成を目指す。

動物愛護・適正飼養関連法規

動物愛護・適正飼養に関連する様々な法規について学び、人と動物の共生の在り方等を理解する。動物の支援に関わる動物看護師として、動物関連法規について知り、その中に動物看護を位置づけてとらえる。また、広く動物や環境に関する法規を学ぶ。また、これに対する関心と理解を深め、さらに、社会への視野を広げていくことを目指す。

動物感染症学

細菌、ウイルス及び真菌による動物感染症について、病因と宿主域、感染と伝播様式、及び、感染症の成立要因などの免疫学的理解、症状や生体防御などの病態変化や診断と予防・治療法などの感染症対策に関する知識を修得する。また、動物感染症の制御に関わる関連法規をも学ぶ。

動物内科看護学

疾病に伴う多様な機能障害について、それを引き起こす疾患、並びに、その病態生理を理解し、さらに、症状や必要な処置、治療に関する基本的な知識を修得する。そして学んだ知識を基に、各々の機能障害を持つ動物に対して、どのような内容の看護を提供するべきか評価・判断した上で実践方法を導き出せる思考を修得する。内科診療の補助に必要な基礎知識を学び、身体検査、採血、投薬、輸血、輸液、画像診断などに必要な検査、所見の記録等について理解する。

動物医療コミュニケーション

事前問診、入院動物の容態説明、院内における他のスタッフとのコミュニケーションの基礎について理解する。

動物園等実習(管理学科のみ)

実際に動物園、愛護センターの現場に出かけて、実務経験を積むための授業です。

愛玩動物学

愛玩動物の歴史や品種、使役動物の歴史や役割、適切な飼育管理方法について理解する。犬種、猫種による違いとその飼育目的を理解し、それぞれの特徴とその目的を学ぶ。家畜化された以降の歴史、文学、芸術上に現れた人間との関係、各種の特徴、行動、使役犬の役割、猫の特性、飼育、しつけ・健康管理を理解する。また、小鳥、ウサギ、ハムスター、モルモット、フェレット等の生態や飼育方法を学び、犬や猫との違いを比較し、その種本来の習性に則した飼育・看護方法に反映することを目的とする。

適正飼養指導論

愛玩動物の効用や飼育目標等を理解した上で適正飼養の推進活動、災害時の危機管理のあり方、動物愛護管理行政の仕組みについて理解する。

動物臨床検査学実習

臨床現場で実施される代表的な検体検査と生体検査について使用する機材や準備方法を理解する。また、それらを実施・補助できる技術を修得する。

動物外科看護学実習

動物外科看護学で修得した知識・技術を基に動物外科看護学を実習する。特に、術前準備から術中補助、術後管理まで系統的に理解し、論理的で安全な手術実施のための援助技術を修得する。

動物臨床看護学実習

動物看護過程の実践や疾患別の看護など、看護動物の援助の内容・方法を立案、動物看護計画作成や動物看護記録など動物臨床看護学で学んだ知識の実践し技術を修得する。

訓練学

動物の種類の特徴を知り、基本的行動様式と正しいハンドリング、アニマルウェルフェアの国際基準「5つの自由」を遵守した飼育及び基本的なトレーニング法を理解する。特に動物の身体的な健康と心理的健康の保持に努め、動物の観察力や看護及び問題解決能力を養う。

ペットアロマ

運動不足やストレスを蓄積し動きの悪くなった動物をリラックスさせるマッサージ法について学ぶ。また、目的に応じたアロマの使用法についても学ぶ。この中には精油を用いるアロマセラピーも含まれる。

トリミング実習

基礎で修得した知識の実践を目指す。グルーミングが与える動物への効果を学び、様々な犬種や猫種に応じたグルーミング技術を修得するとともに、皮膚・被毛を中心とした健康状態の把握について理解を深める。疾患が疑われた場合は獣医師に報告し獣医療的見地から動物の看護・ケアにあたる。薬浴を必要とする動物のケアと家庭での管理について飼い主への説明を実施し、状態の改善・向上とクライアントエデュケーションに努める。グルーミングに使用する備品・シャンプー剤を知り、個々に応じた選択ができるように習得し、高齢動物・羅患動物のグルーミングにおいて、状態の観察・的確な手技を取り、負担のないグルーミングを実践する。

 

 

特別講義

動物業界や各分野において第一線で活躍されているスペシャリストにお越し頂いて、その分野についてお話し頂く特別j講義です。その分野のプロの先生方なので、お話が深く、とてもわかりやすいと人気の講義になっています。

 

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