1年次科目

動物に関わる仕事につくための基礎知識を学習し、理解を深める1年間。

動物業界・動物のプロについて知ることで、自分についても自分の夢についても、もっと深めてください。

1年次の授業は、2学科とも共通の講義と実習です。動物業界で働くための基礎力を作るため、動物の病気や、体の構造、心理(行動)、美容、栄養、飼育、掃除まで幅広く学び、基本的な知識を身に付けます。また、スクールアニマル達の飼育を通して、飼育管理や栄養管理、日々の掃除等、動物達との関わりの中で、多くのことが学べる1年です。

さらに、見聞を広げるための海外研修も実施しています。

授業概要

もっと動物を知りたくなる授業

1年生は学科に関係なく、動物を扱う職業に就くために必要な共通科目を学習し、基礎知識の理解を深めます。このことが、2年生に進級するときの学科選択の貴重なポイントにもなります。

1年次で基礎力を身につけるために、動物の病気のことはもちろん、体の構造や心理・栄養、飼育管理の仕方や掃除の方法まで、幅広く学習します。

 

動物の基礎知識を深める共通の授業

知識とコミュニケーションを学ぶ

動物は、人間とは違って人間が気づかなければ自分から体の調子が悪いことや病気のこと、痛い事などを伝えようとしません。だからこそ、かわいいだけでなく動物のことがわかる基礎知識を身につけることが非常に重要なのです。

また、人と人とのコミュニケーションを通して、心豊かな人間づくりも大切な授業の一つです。生徒同士で協力しあって、スクールアニマル達の面倒を見る事で、相手の立場に立った思いやりのある行動が学べ、将来大切なペットの命を預かることの重要性やペットオーナーの気持ちにより添うことができる人間に成長を促します。

 動物と動物業界のことを学ぶ

 コミュニケーション能力を学ぶ

 動物病院で病気のことを学ぶ

1年次カリキュラム

生命倫理・動物福祉

生命倫理の考え方及び動物愛護・動物福祉(アニマルウェルフェア)について学び、獣医療・動物愛護・動物福祉・社会奉仕などの分野に動物看護師として貢献する上で必要な基本理念としての生命倫理・動物福祉の考え方を理解する。人間社会における動物の取り扱いに関する考え方と、それらに影響する要因、及び、様々な実践活動についても理解する。

動物行動学

様々な動物種について、それぞれの種に特有な、あるいは種を超えて共通する行動様式と行動の発現機序、問題行動の原因と対処、予防法を学ぶ。動物福祉に配慮した飼養管理や獣医療を実施するための基礎となる考え方を身につけるとともに、問題行動への対処や予防に必要な知識を修得する。

動物看護学概論

実践的な動物看護学を学ぶ前に、その基礎となる概念についての理解する。さらには様々な動物看護活動の場についての理解や、他職種との関連について動物看護の果たす役割について理解する。獣医療の歴史や愛玩動物看護師の職業倫理について学び、専門職としての社会的責務を理解し職業意識を形成する。

動物外科看護学

動物への外科的治療を補助するために必要な基礎知識を学び、その知識に裏付けられた外科看護技術を修得する。特に術前準備から術中補助、術後管理まで系統的に理解し理論的で安全な手術実施のための援助技術に関わる知識を修得する。

動物臨床看護学総論

疾病に伴う多様な機能障害について、それを引き起こす疾患、並びに、その病態生理を理解し、さらに症状や必要な処置、治療に関する基本的な知識を修得する。それらで修得した知識を基に各々の機能障害を持つ動物に対して、どのような内容の看護を提供するべきか評価・判断した上で、実践方法を導き出せる思考を形成する。

 

動物臨床検査学

様々な疾患の病態生理を理解し、それによって引き起こされる症状や必要な処置、治療に関する基礎的な知識を学ぶ。各々の機能障害を持つ動物に対してどのような看護を提供すべきか、評価の方法について理解する。臨床現場で実施されている様々な臨床検査の原理、方法、並びに、意義を理解する。検体や測定機器の正しい扱い方を修得する。所見の記録方法についても理解する。

人と動物の関係学

動物が人間社会において果たしている多面的な役割とその背景について理解し、人と動物の関係に関する歴史的、現在における心理学的社会学的側面の全体像を理解する。また、動物介在活動・療法・教育や現在における使役犬の代表である盲導犬・身体障害者補助犬の現状と効果について理解する。

動物生活環境学

動物の行動様式を理解した上で家庭等における飼育環境の整備、ペット共生住宅、ペットツーリズム関連施設、ドッグラン、保護収容施設、ペットの教育・訓練施設及び動物介在教育施設の整備及び管理運営の方法、リスクアセスメントやマナーについて学び、人とペットとの共生のための生活環境の在り方を理解する。

ペット関連産業概論

ペット関連産業に従事する者としての職業倫理・行動倫理を理解するとともに、ペット飼育のニーズや形態、ペット関連産業を構成する業種の概要、動物取扱業における動物取扱責任者としての実践知識や手法を学ぶ。

動物形態機能学実習

動物の身体の形態と機能を骨格標本や臓器模型、主要臓器の組織などを学ぶ。運動器。内臓器官の配置、生殖器の雌雄差について理解する。また、顕微鏡の取扱いについて学び、組織像を理解する。

動物内科看護学実習

内科診察に必要な技術など、動物内科看護学で学んだ知識を実践する。身体検査(全身検査、バイタルサインの評価)診察補助、輸液・輸血、マイクロチップに関わる技術、生体検査等が出来るように実践技術を修得する。

愛玩動物飼養管理学

法律に基づき、動物の愛護と適正な飼養管理についての知識の普及及び指導を行う者に必要な愛玩動物飼養管理士を目指す。また愛玩動物飼養管理士資格の取得支援を行う。

掃除学

動物関連産業では動物の収容施設の清掃管理はむろんのこと、環境整備は最重要課題の1つである。清掃に携わる際の心構え、ポイント、消毒の重要性、さらに、その効用を学び、毎日実践する。

動物飼育実習

実際に毎日動物の飼養管理をすることにより、それぞれの種類の特徴を知り、動物の心身の健康の保持に努める。また、繰り返し実践することで動物の観察力を養うとともに、他の人と協力して飼育作業を行う協働性を身につける。さらに、動物の個性の見極め、任された作業を1人でやり遂げる責任感やチームを意識したコミュニケーション能力を修得する。感染症や誤食などの事故が発生した場合に必要な予防医療や衛生管理、環境整備を実践し危機管理能力を養い、飼い主指導に活用する。

英会話・海外研修

英会話に海外研修も含める。海外研修は海外における先進的な知識、技術を観察し、その中で将来の動向をつかむ。また、動物保護状況、施設、運営及びその思想・心構えも学ぶ。海外研修での成果もここで評価する。

パソコン

社会人あるいは病院事務に必要とされる実務能力の1つとしてパソコンの使用方法を身につける。履修終了時にはライセンス(Word Excel)の資格取得を目指す。

 

 

 

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