九州動物学院 多頭飼育崩壊保護猫の紹介

2020年12月18日に熊本県動物愛護センターより「多頭飼育崩壊の猫」36頭を九州動物学院で引き受けました。実は、2020年11月に「災害動物について」というテーマで1年生のプレゼン大会を実施したのですが(上位5チームはオープンキャンパスで発表)、全18チームのうちなんと3分の1が「多頭飼育崩壊」をプレゼンの内容に選んでいました。その発表の中で見えてきたこと。。。それは「多頭飼育崩壊」は災害(人によって起こされた人災)であり、動物たちは人災の被害者であるという学生諸君の考え方です。また、多くのチームが選んだことでわかるように、「多頭飼育崩壊」は社会問題のひとつであり、解決されるべき問題であることに間違いありません。そこで、德田学院長の「多頭飼育崩壊」の現実を見て、多頭飼育管理やシェルターメディシンの考え方・方法について学んでもらいたい!という想いと学生諸君の1頭でも多くの命を救いたい!という想いが合致して、今回の「多頭飼育崩壊の猫」36頭の学校での保護が決定されました。(その後に発生した別の場所での多頭飼育崩壊現場から人馴れしていない猫2頭(熊本市愛護センターより)、更に別の「多頭飼育崩壊」の現場から衰弱気味であった2頭の子猫(保健所より)の計4頭を預かり、計40頭を保護しています。迎え入れの後、人馴れしていなかった猫も多かったことから、多くの学生がひっかかれたり、噛まれたりしました。しかし、そこは九動生!人間に慣れて欲しい、人間との生活を楽しいものにして欲しい!と願う「動物のプロフェッショナルの卵」として、愛情を注ぎ続けました。その結果、最初は攻撃性があったり、人間を信用しないで頑なな態度で怯えていた猫たちも徐々に学生たちに心を開くように。。。人間はまだ怖いけどもらえるおやつは美味しいと気づいたり、撫でてもらうのは好きと思えるようになったり、べったり甘えん坊になったり、だっこが大好きになったり。。。人間に心を開いてくれる猫も次第に多く出てくるようになりました。そこで、「多頭飼育崩壊猫救出作戦」の次なるステップ。ネコちゃんたちに、第二のニャン生を拓いてあげよう!と新しい家族を見つける譲渡会を教頭の髙木先生主導で企画しました。九動初の保護猫譲渡会は2021年2月21日(日曜日)13:00~15:00まで九州動物学院(竜之介動物病院3・4階)にて完全予約で開催いたします。下のポスターは、それぞれの担当学生が愛情を込めて作成したものです。想いのこもった力作です。新しい家族をお探しの方々は是非、ご来校頂きますように、そして、新しいご縁がありますように、九動で学生たちとお待ち致しております。(譲渡には一定の条件があります。また当日の連れ帰りはできません。後日ご自宅までお届けとなります。)譲渡会は新型コロナウイルス感染症対策のため完全予約制となっておりますので、まずはお電話にてご予約をお願いします。皆さまのご来校を、心よりお待ちしております。

譲渡会のご予約受付電話番号 九州動物学院 096-362-0111 受付時間 10:00~17:00まで

令和5年4月の現状報告です。第1弾で保護したねこちゃんたちの譲渡も進み、第2弾で保護したねこちゃんも加えて、現在30頭を保護しております。引き続き譲渡活動を行っております。新しいご家族をお探しの方々、お気軽に見学に来られて下さい。学生さんたちの愛情をしっかり受けて、かわいいにゃんこになっております。